101号室 千年奇譚 5 忍者ブログ

101号室

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千年奇譚 5


 目が覚めるとそこにいた。

 巨大な塔の一室だった。下を見ると、ぽつんと立つ樹が目に入る。近くに寄れば相当大きいのだろうが、あまりに高い位置に視点があるため種類の判別も覚束なかった。

 アルバという少年と出会った。勇者が魔王を封印して700年と少し経っていた。

 塔を徘徊する魔獣を倒すため、クレアシオンは魔法を使った。彼は次元の狭間に戻った。

 何の意味も無かった。何も起こらなかった。

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