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この変態

 

 ぜえぜえとうるさくて、熱くてひどい音がする。自分の呼吸。

 こんな馬鹿みたいなことしてるボクの息の根を止めたいと思っているボクはちゃんといて、だけどそいつは今荒縄か何かでふん縛られて心のどこかに捨て置かれてる。または、棚の上に突っ込まれている。残ったボクは要するに正気を失くした馬鹿野郎だった。

 丸出しのお尻を高く上げて、飼い主の言いつけに従う犬みたいにして前を押さえて。弄っちゃ駄目ですよ、っていう笑いの混じった低い声。鼓膜はよっぽどそれを離したくないらしく、妙なタイミングで何回も何回も再生してはその奥の脳味噌にぐわんぐわんと揺さぶりをかける。そのくせ、それを言った当の本人は壁際の椅子に腰かけて黙ってこっちを見ていた。興味が無さそうな顔をして。その冷たさがちゃんと目的を持ってることくらい、付き合いの長さからきちんと分かるのだ。ボクがそういうのにまた興奮して勝手に前を立てちゃうこと、向こうが知ってるっていうのだって。

 ぎしん、ぎしんと勉強机が揺れた。揺すっているから。ボクが。横縞の服を腹までずりあげて、頭を乗っけて右手だけでしがみ付いて。ぎしんぎしん。擦りつけている。布越しに、布ごと、固くて冷たい机に乳首を擦りつけている。むず痒いちかちかが背骨の周りに集まって、じわじわ漏れ出るインクみたいにして腰の方に流れていく。気持ちいいのにつらくて、ボクは泣いている。

 立ち上がって、きっと真っ赤になっているそれを面の所で押し潰すと熱が溜まったみたいになって震えが酷くなり、角で擦るとちょっとした痛みが目の奥ではじけてしろくなって勝手に声が出る。そのせいで喉はカラカラなのに、口の端にはみ出て震えてる舌からは涎がどんどん零れていく。押し付けた頬がそれで汚れて、ボクは恥ずかしくなって、また気持ちよくなって、胸を擦りつける。膝ががくがくする。服を着たまま、おかしくなったみたいに乳首をぐりぐりして、頭と腰にびりびりを溜めて、気持ちよくて、もどかしくて、ボクはまた声を上げる。喉の奥から漏れる音はいい加減擦れている。熱い。握りしめたところはがちがちで、堰き止めようとしていなければさっさと射精してしまいそうだった。

 イキたい、イキたいって誰かが言っている。ボクの声に決まってる。縛られてぶん投げられてるはずのボクが叫んでる。ざまあみろって思った。勢いを付けて腰を動かすと、千切れるんじゃないかって思うくらい強く、乳首が机の角に弾かれた。一際痛くてもっと痺れて震えて溜まってひっどい声が出た。許して、って言ってしまった。笑い声が聞こえた。足りないんだよもうイキたいしもっと欲しいんだよ、って、そう言いたかったのに、口がうまく動かなくてまたあーだかうーだかっていう音だけが漏れた。左手はもうドロドロに汚れていた。舐めるときっとしょっぱいんだろうな、って思ったら、一気に唾が溢れてきて、お尻の穴がひくんと動くのが自分で分かってしまった。

 中に欲しいんだ。どっちの方でもいいから早く。喉も後ろもそこにないものを飲みこもうとして必死にびくびく動いていて、でもあいつはまだ動こうとしない。座ったまま、涼しい顔してこっちを見ている。

 欲しいって泣き喚く自分の声だけがどんどん大きくなって、ボクは泣きながら、涎をだらだら零しながら、カウパーで手をべとべとにしながら、必死に腰を振りたくって服の上から乳首を擦って押し潰してあんあん喘いでそれをあいつに見せつけて、許しを請いながら、ばれないようにこっそり笑って、気持ちよくなっている。

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